エンドトキシン試験とは
ライセート試薬の選択
エンドトキシン試験とは
エンドトキシン試験の概要
ライセート試薬の選択
エンドトキシン試験を行う際には、以下の内容を考慮して、ライセート試薬を選択してください。
- 規制等はありますか?
米国輸出対象品目の最終試験におけるエンドトキシン試験にはFDA許可品であるパイロクロム(比色法試薬)、パイロテル(ゲル化法試薬)やパイロテル-T(比濁法試薬)が適しています。 また、これらの試薬はエンドスペシーES-50MセットやトキシカラーLS-50Mセット同様、日本薬局方エンドトキシン試験法にもお使いいただけます。 - ゲル化法、比濁法、比色法はどのように使い分ければよいですか?
ゲル化法は、通常試料溶液を2倍系列希釈し、陽性を示す最小エンドトキシン濃度から試料原液中のエンドトキシン濃度を求めるため、半定量法です。一方、比濁法および比色法は、試験ごとに検量線を作成するため、定量性に優れています。試験で求められる感度や定量範囲、測定装置の有無等により選択します。 - どの程度の試験感度が必要ですか?
試料のライセ—ト試薬に対する反応干渉(阻害または促進)の影響が大きい場合、試料溶液をより高倍率で希釈調製することができる高感度の試薬が適しています。 - 試験の頻度や試料数はどのくらいですか?
一般的に、試験の頻度や試料数が少ない場合はシングルテストであるエンドスペシーES-24Sまたはパイロテルシングルテスト(ゲル化法試薬)が適しています。 試験の頻度や試料数が多い場合はマルチテストであるエンドスペシーES-50M、トキシカラーLS-50M、パイロクロム(以上、比色法試薬)、パイロテルマルチテスト(ゲル化法試薬)またはパイロテル-T(比濁法試薬)が適しています。
反応特異性
| トキシカラー | エンドスペシー | グルカテル | |
|---|---|---|---|
| リポ多糖 | + | + | - |
| リピドA | + | + | - |
| 合成リピドA | + | + | - |
| (1→3)-β-D-グルカン | |||
| パキマン | + | - | + |
| カードラン | + | - | + |
| レンチナン | + | - | + |
| シゾフィラン | + | - | + |
| 真菌由来多糖 | |||
| Candida albicans | + | - | + |
| Microsporum canis | + | - | + |
| Trichophyton mentagrophytes | + | - | + |
| Trichophyton rubrum | + | - | + |
| Aspergillus flavus | + | - | + |
| Aspergillus fumigatus | + | - | + |
| Cryptococcus neoformans | + | - | + |
| Saccharomyces cerevisiae | + | - | + |
| セルロース透析膜の洗浄液 | + | - | + |
| リン脂質 | |||
| ホスファチジン酸 | - | - | - |
| ホスファチジルグリセロール | - | - | - |
| ホスファチジルイノシトール | - | - | - |
| ホスファチジルセリン | - | - | - |
| ホスファチジルコリン | - | - | - |
| ホスファチジルエタノールアミン | - | - | - |
| グラム陽性菌由来多糖 | |||
| Staphylococcus epidermides | - | - | - |
| Staphylococcus aureus | - | - | - |
| α-Streptococcus hemolyticus | - | - | - |
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